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■11■ 母乳だけで育てたいと思っていたのですが、混合になってしまいました。
私はもう母乳だけに戻すことはできないのでしょうか?
母乳だけで育てていたのに、災害で母乳が出なくなったように感じて混合栄養になっていることを悲しんでおられるのですね。母乳だけで育てたいという赤ちゃんへのあたたかいお気持ちが伝わってきます。今まで母乳を飲ませ続けてこられたあなたは、ほかのだれにもできない、かけがえのないことを赤ちゃんにされてきましたね。
このようなたいへんな状況であるにもかかわらず、何よりも大切なことはお母さんがずっとされてきた母と子のふれあい(マザリング)そのものです。被災され、難しい状況のときもあるかもしれませんが、リラックスすることが大切です。多くの場合はリラックスして赤ちゃんにどんどん吸わせれば母乳の量が増えていくものです。(『だれでもできる母乳育児』153ページより抜粋)
今から母乳だけに戻す場合は、以下のことをします。
- 母乳がたりているかどうかの目安を確認します。
(母乳がたりているかどうかの目安は「■3■赤ちゃんがよく泣きます。母乳がたりないのではと心配です」 を
ご覧ください)
- 赤ちゃんが欲しがるたびに欲しがるだけ授乳します。
- 授乳の方法を振り返ります。
- 赤ちゃんの上唇側の乳輪は見えているが、下唇側では乳輪がより深く入った状態で見えにくい。
- 赤ちゃんの口は大きく開いている。
- 下唇が内側に巻き込まれていない。
- 時々休みながら、ゆっくり深く吸っている。
- 赤ちゃんの体はまっすぐ。(曲がったり、ねじったりしていない)
- 赤ちゃんの顔が乳房に正面から向き合っている。
- 赤ちゃんの体はお母さんの体にぴったりくっついている。
- 赤ちゃんの頭やおしりだけではなく全身が支えられている。
(WABA2004パンフレット『生後6ヵ月間は母乳だけでOK!:安全、
安心、持続可能なゴールド・スタンダード』6ページより抜粋)
- 1日にぬれるおむつの枚数を数えます。おむつが十分ぬれていて、うんちもたくさん出ているようなら、思っているほど、たりないわけではないのかもしれません。その場合は、粉ミルクを急にやめないで徐々に減らしていき、どんどんおっぱいを吸わせましょう。
- 哺乳びんやおしゃぶりをやめます。おっぱいを十分吸わせてももっと欲しがるときは、コップで粉ミルクをたします。災害のあと哺乳びんの消毒がむずかしいときは、特に、哺乳びんを使わずにすぐに洗える容器や使い捨ての容器を使ったほうがいいでしょう。
- 乳頭への刺激がたりないときは搾乳します。
- たくさんスキンシップを取って、赤ちゃんとできるだけゆったりと過ごせるようにしましょう。
今は日常と違って特別な状況下で生活をされているので、リラックスすることが難しいと感じられるかもしれませんね。リラックスの方法にはさまざまなものがあります。自分がいらいらしたり、緊張していたりするときは、1分でいいですから深呼吸してみましょう。軽く体操をしてもいいでしょう。緊張した筋肉がほぐれ、血液の循環もよくなりますよ。赤ちゃんと一緒に体操をするのも楽しいですね。天気がよければ、赤ちゃんと散歩してみましょう。(『だれでもできる母乳育児』89ページより抜粋)
中には非常にまれですが、さまざまな理由で母乳の量が赤ちゃんの必要とする量まで増えないお母さんもいます。原因が何であっても、母乳育児をまったくあきらめて粉ミルクだけにする必要はありません。粉ミルク、あるいは月齢が進んでからは離乳食を与えながら、母乳育児を続けることができます。
体重がなかなか増えないと心配になりますね。でも、あなたの母乳が、あなたの赤ちゃんにとって最高であることに変わりないのです。成長していく赤ちゃんを見守りながら、母乳育児を続けていけば、何ヵ月か先、何年か先にきっと深い満足感とともに誇らしく思う日がくることでしょう。(同155ページより抜粋)
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